さよならのない世界

＊「あなたの人生は
　   絶えず天国の愛にあふれた存在によって
　   守られていることを思い出してください。
　   向こうの世界に旅立った人たちは
　   それほど遠くへいってないことを、
　   そして、この人生は死と共に終わるわけではないという事実を」

　   テレサ・チャン 「チャネリング・センス」

                               

何か困難があって、どうしたら良いのかとても迷う時。
誰か救い主がいて、自分がどんな選択をしても、それを優しく受け止めてくれて、たとえそのことがさらなる困難を生み出してしまったとしても、「間違っていない、大丈夫だよ」と惜しみなく助けてくれる存在がいたらどんなに救われるだろうか、と思ったことがある人は、結構いるのではないだろうか？

かくいう私も優柔不断な小心者なので、そう思うことはよくある。自分の決断に自信が持てず、苦悩したり、自己嫌悪に陥ることも多い。
たとえ、スピリットの存在を信じて、いや、実感していても、人間の浅はかさで、右往左往してしまう。

しかし、結果として、最終的には、落ち着くべきところに落ち着くことがほとんどである。それがすぐにわかることもあれば、数年、いや10年以上かかることもある。
最後に、「スピリットよ、ああ、あなたたちは正しかった。」とか「スピリットよ、助けてくれてありがとう。涙」となる。
たとえまだそうなっていなくても、いつかきっとそう思う日がくるのだろうな、とその日をじっと待っていることもある。

先月、父があちらの世界に旅立った。夏の終わりから入院し、治療法の選択、様々な未解決な問題、家族での意見の食い違い等々、多くの人が経験するであろう様々な問題に直面した。そんな中で、見えない世界に向かって（ご神仏、ガイド、ご先祖、天使、そのほかのスピリットたち）ただ祈るしかないこともたくさんあった。彼らの存在を痛感する不思議な出来事もいろいろあった。

父は人生の大半が海外であったために、私は長く落ち着いて一緒に暮らしたことはほとんどなく、今回、毎日のように付き添うことで、そばにいることができたのは、生まれて初めてのことでありがたい時間だった。旅立ってすぐは、後悔やら喪失感で時間が止まったようになっていたけれども、スピリットとなった彼をふと感じる時、肉体を持っている時よりも身近に感じる。本心を決して言わない人だったので、何を考えているのか、全くわからなかったし、人生の中でこんなに身近に感じることはなかったなあ、と。そういう親子関係（特に父親とは）を持つ人はは、多いとは思うけれども。

昨年、旅立ってしまった鍼灸の師匠は、あちらの世界で今も治療院をやっていて、困った時、会いたくなると目を閉じて、そこに意識を向けて、こちらから会いに行く。（つもり）
父は、語りかけるとスッとそばに来てくれている。（気がする）
3年前に旅立った友人には、話したい時、「おお〜い。〇〇さ〜ん。いる〜？これこれこんなことがあってね。。。。。」と、遠くにいる人に話しかけるように心の中で語りかける。すると、ふ〜とそよ風がどこからともなく吹いて、聞いてくれているんだなと感じる。（気がする）

スピリットとの通信も、千差万別、いろいろな繋がり方があるのだとしみじみ思う。

ミディアムだからできることでしょ、と言われてしまうと元も子もないので、先に書いておくが、いずれも、肉眼で見えているわけではなく、そんな気がするという感覚を大事にしているということになる。そんな気がするという感覚、あるいは、そんな気もしないし、さっぱりわからないけれども、でもきっとそばにいてくれるんだ、会話しているんだ、というつもりになる、ということなら、誰しもが出来ることだと思う。
このそんな気がする、つもりになる感覚というのが、スピリットとのコミュニケーション（霊界通信）には、とてもとても大切で、すべてはこれにかかっているといっても過言ではないのだ。

多くの人は、スピリットがそばにいて、自分でも何となくもしかしたら、と感じているのだけれども、目には見えない、自分の勘違い、思い込み、妄想、期待などと処理して、無視してしまう、スルーしてしまう。そうなると、いつまでたっても、感じられない、わからない、どうせ自分には才能がない、というダメダメモードのスパイラルに陥ってしまう。

もちろん、どんなにそばにいるとわかったとしても、それで悲しさが消えるわけでもない。やはり目に見えない、触れない、声を聞くことができない、という肉体の感覚を通して感じられないことは、心を締めつけられるし、涙も出るし、寂しいものだ。

人は死を通して、後に残る生身の人間に多くのことを教えてくれる。特に親は、その死に様を通して、子供に最後の学びをくれるものなのだと、改めて痛感した。

さて、あなたの親しい人や動物たちで、今年あちらの世界に移られた方はいらっしゃるだろうか？
あなたが彼らの存在を少しでも感じることのできる年末年始となりますように。

ブログを読んでくださっている皆様、今年も大変お世話になりました。
心より感謝しております。
来年もスピリットと共に精進して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

愛と感謝と祈りを込めて

May the spirits be with you!
スピリットと共に！


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