マンマ・ミーア

『マンマ・ミーア』は、劇場用ミュージカルにもなっています。アバの曲でつづられたお話で、シングルマザーに育てられた２０歳の娘が結婚式のバージンロードを、自分の父親と歩きたくて、母親の日記からお父さん候補の３人の男性を結婚式に招待する所から、始まります。

このお母さん（映画ではメリル・ストリープが演じています）が、また、素敵。
２０年前に妊娠していることがわかって、親に連絡したら「帰ってくるな」といわれて、そのまま地中海の島で、娘を育てているんです。
その潔さもかっこいいし、彼女の元にやってくる３人の元恋人がこれまた良い。
だって、皆、今でも、彼女のこと素敵って思っているんですから。
別れてしまっても、元恋人をすてきだと思える方も、思ってもらえる方もいいですよね～。
どこにも卑屈さがない。

この映画のキャッチコピーも
『どんなことがあっても、笑っていよう。
　自分の人生がもっと好きになる。』

どんなときもありったけの力で、まっすぐ前を向いて生きる、何も、スピリチュアルなことを知っていようがいまいが、それって素晴らしいことだと思いませんか?

スピリチュアルなことが好きなのもよいけれど、時として、地に足が着かず、幻想の中で生きてしまっては、逆にエゴや思い込みで進む道がわからなくなってしまうことがあるように思います。
人間として、生きている以上、この地球に足をつけて、人生を味わってこそのスピリチュアリズムだと思います。

話がそれましたが、この歌詞は、娘の結婚式に向かう途中で、今でも彼女を愛している元恋人の一人に向かって、彼女が歌う歌です。
『すべてのカードは切った』と言い切れる人生って、粋。
ちょっとしたことで、すぐ動揺して、ネガティブになる自分が恥ずかしくなりました。
ぐずぐずいっている暇があったら、自分の持っているカードを本当に全部切っているか、確認して、全部やりきってから、嘆こう、と励まされました。

ストーリーの結末は、書きませんが、人生っていくつになってもやり直しは聞くし、捨てたもんじゃない、
嘆く前に前を向いて、笑って生きようよ、と思わせる映画です。

笑う角には福来る、笑いって最強のエースかも！