☆自分が何者かがわかっていれば、
人は自分が決めてきた人生の計画を、
規律と勇気を持ってやり遂げることが
できる。
彼はすべては自分から始まる、
ということがわかるところまでは、
成長していなかったのだ。
『カミーノ 魂の旅路』
シャーリー・マクレーン
「離婚したいんですが。。」「配偶者のことがもう好きでなくなった。むしろ嫌で嫌で仕方ない。」というご相談もよくあります。人間の気持ちは、刻一刻と変化するものですから、そのこと自体がすべて悪いわけではないのですが、これだけはしていただきたくないというのが、お子さんに、配偶者と類似点があるからといって、辛くあたることです。
容姿が似ている、言動や反応の仕方が似ている、様々な面で、子供さんのことをまるで配偶者のコピーのように感じ、疎んでしまう、ということは、子供さんだけでなく、自分自身に対しても、そんな相手を選んだ自分を責めているようなものです。
冷静になって考えればすぐにわかることですが、子供さんと配偶者は全く別人格です。別の魂です。それを自分の一時的な感情で、一緒にして、罪のない子供を肉体的にも、精神的にも傷つけるのは絶対にしないでいただきたいと思います。
セッションには、そういう親に育てられて、トラウマをもちながら、苦悩しながら大人になった方も多くいらっしゃいます。自分という存在に疑問を持ったり、恥じたりしながら、生きていくことはとても大変です。
セッションをうけてくださった方からの後日談をメールでいただきました。この方もやはりご両親が離別されて、お父様のこと、その血がながれているご自身のことを否定され、葛藤されながら生きていらした方です。同じような思いを抱いている方にも、読んでいただければ幸いです。
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「あなたは父方からのスピリチュアルなギフトをもらっている」ってスピリットが言ってるよ。」と原レオンさんのワークでメッセージをいただいたのは、もうずいぶんと前のことでした。
原さんは、霊視で見えた景色を
「父方は、海に関係ある?南の綺麗な海が見ていて、そこでおばあちゃんが、あなたの身体の悪いところを、とっては海に投げ、とっては海に投げして、応援してくれているよ。おじいさんは、その横でおばあさんを手伝っているよ。」
と伝えてくださいました。
「私の父方は、○○島出身と聞いています。幼い頃に父がいなくなったので、詳しいことは分かりませんが」とお答えしました。冒頭のメッセージは、その後に続けていただいたものです。
その島は、その昔琉球王国に属していた事もあるそうで、原さんと私は「ユタとか、そういう地かもしれないですね~」と解釈しました。
その後、その島の巫女という本を発見し読みましたが、残念ながら父方に関わる情報というところまでは辿りつきませんでした。
私は父と縁が薄かったり、母とも生活上の苦難があったり、災害で住んでいた家を失ったりと
両親や家という、「自分の根っこ」に不安を抱いている部分がありました。母方の親族が、あまり父のことをよく思っていなかったこともあいまって、「私はよくない血が流れている、恥ずかしい人間。生きているだけで図々しい」とまで思ってしまうこともありました。
そんな中、原さんのメッセージにより
「自分のルーツ、父方のことをちゃんと知りたい」という気持ちがむくむくとわき上がってきたのです。
それまでは
「父と父方に、私や母は嫌われている」という経験からの気持ちも強かったので、
「父方のおばあちゃんが、私の身体を守ろうとしてくれている」ということが、
本当に嬉しく、感動し、さらに「調べなきゃ」という気持ちが固まったのでした。
そこから図書館で島や琉球の歴史を調べたりという日々を過ごしました。
最初のメッセージから2年くらい過ぎた頃、
「5歳と8歳の時に、人生を揺るがすような辛いことがあったって言ってるよ。
でも、それから30年かけて、それを乗り越えたって。よく頑張ったねって。
そして、あなたが困難の時は、その5歳のときも8歳のときもずっと、マリア様がついていたみたいよ」というメッセージをいただきました。
どんぴしゃり、5歳の時に
「そうか。私は本当にいらない子なんだ。私がいると、みんな迷惑なんだなぁ」
と思っており、
8歳の時には、父が家を出ていきました。
その時に私に力を与えてくれたのは、マザーテレサのエピソードでした。
【がりがりに痩せ、うじ虫にたかられたホームレスの人が、行き倒れになっていました。
マザーテレサはその人を、丁寧に看病し、身体を拭き、優しく接しました。
その人は「私は、親にも捨てられ、今まで誰にも愛されず、邪魔者として生きてきました。
それなのに、見知らぬあなたが、なぜ私に優しくしてくれるのですか?」
マザーテレサは「あなたを愛しているからですよ」と答えました】
この話を聞いたとき、子ども心に
「ああ、私も、生きていていいのかもしれない」
と支えられたのでした。
そして、父と父の親戚はクリスチャンでした。
遠い記憶で、誰かに日曜学校に連れて行ってもらったこともありました。
妹の幼稚園の入り口には、マリア様の像があり、私はそれが大好きでした。マリア様の像も、とても好きでした。
このメッセージから、
(もしかして、父方のスピリチュアルな血というものは、ユタや巫女ではなくて、クリスチャンやマリア様の関係なのかも・・)という考えがふっと浮かんだのでした。
そこで、今度は○○島のキリスト教関係を調べることにしました。
すると・・・
私の父と同じ名字で、
【○○島でのキリスト教牧師第一号】
という人がいたということを発見しました!
その人が生まれたのは1865年。
今まで父方の祖父の名前など、聞いたことがなかったのですが
聞いてみると、母の口からその名前が出ました。
その名前は、1865年に生まれの○○島キリスト教牧師第一号の方と、一文字違いでした。
つまり、父方の祖父は、牧師さんと同じ名字で、同じ名前の一字を継いでいたのです。
(これは、ご先祖かも!)
と、今度はその方について調べ始めました。
そしてついに、沖縄のとある教会の初代の牧師さんが、その方であることが分かりました。
私は、その教会に電話をかけてみました。
「初代の牧師さんについて、お聞きしたいのですが・・・」
と言うと、昔からの信者さんをご紹介くださいました。
その方が
「教会が創立100周年で作った記念誌が手元にありますので、○○先生の家系図がそれに載っていますから読みますね。○○先生の息子さんが○彦。その方が結婚された方が○子。そのお子さんが○男、○夫、○子・・」
と丁寧に教えてくださり、ついに
「○△さんのお子さんが、△△さん、○子さん、△子さん、☆子さんです」と、私の父の名前、祖父の名前、父の姉妹の名前がすべて記載されているところまで
読み上げられたのです。
「それは、私の父です!」
私は涙ぐむくらい興奮して言いました。
ものすごく久しぶりに、父と出会ったような、
今まで、寂しかったのに、私にもちゃんと親類があったというような、
何ともいえない、感動がありました。
さらに教会の方が
「5年くらい前に、「初代○○牧師の子孫です」とおっしゃる方が、うちの教会にいらしてましたよ。
あなたのご親戚かもしれませんね。もし、沖縄に来ることがあったら、教会にも寄ってくださいね」
と、言ってくださいました。
こうして、原さんのメッセージからスタートした自分のルーツ探しは、
100周年記念誌を見ることで、ひとまずゴールを迎えました。
記念誌を見てから調べると、ご先祖の人生も知ることができました。
それは苦難にもめげず、自分の意志をつらぬいたとても感動的な人生でした。
私は、自分の存在や血筋を恥じていたことを恥ずかしく思いました。
私が生きているということは、ご先祖さまたちが、
戦争や差別、どんな困難にも負けずに生き抜いてきた命と愛をリレーしているということ。
私の細胞のひとつひとつが、ご先祖からのギフト。
そして、私の魂は、このような不屈の心と、その強さを愛にする学びの家系を選んだのだと。
この後は、私の経験のひとつひとつ、学びのひとつひとつが、後世へのギフトになるのだと。
このようなタイミングで、私にルーツを知らせてくれた霊界の愛と、
原レオンさん、沖縄の教会のみなさんには、本当に感謝ばかりです。
霊界からのメッセージは、すぐには意味が分からなくても
本当に必要なときには、「こういうことだったんだ」と
気がつけるように、いたるところにヒントをくださっているのだと、心から感じました。
まだまだ、本当に未熟な私ですが、いろんな困難があっても、そこから学ぶ勇気と愛を持って、
胸をはって前に進んで行こうと思います。
ありがとうございました。
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