原レオンのスピリチュアルな日々をめざして

あなたの笑顔が好きだから...

もう一度会えたら

☆ みんな悲しいほどに
    いろいろなことを背負って生きている。
    鈍くてあまり背負っていない人を見ると
    一目でわかる。
    彼らは不思議とロボットみたいに見える。
    背負ったことのある人だけ
    色がついていて細かく美しく動く。
    だから、背負ってしまってよかったな、
    そう思っていた。
    私は生きている限りは
    細かく美しく動きたい、
    そう思っていた。
         『スウイート・ヒアアフター』
           よしもとばなな


知人が亡くなった。54歳だった。それを早いととらえるか、十分ととらえるかは人それぞれだけれども、一般的には早いと思う。知人というのは、正確ではない。初恋の人だったからだ。

それを知ったのは数か月前。死から3年も経ってからだった。ある日、あまりの忙しさについついイライラしてしまい、「もうこんな日が続くなら、過労で死んでやる!」と全然スピリチュアリストとは言えない暴言を吐いた途端に、その人の顔が目の前に浮かんできたのだ。

最後に会ってから15年以上は経つので、一体これはどうしたことだろうかと、ネットで検索してみたら、『過労による突然の心不全』らしいという記事が出てきてしまった。ミディアムという職業柄、死後も魂は存続すると十分にわかっているし、人の死はとても近しいものであるにもかかわらず、一人の生身の人間としての私には、大きなショックだった。

その人は、私の人生にとてつもなく大きな影響を及ぼした人だった。知り合ったのは、私がまだ15歳の時で、彼はすでに20代半ばで芸術家としてのキャリアを歩み始めていた。彼に出会っていなかったら、今の私はないかもしれない。繊細で、何でもかんでも神経質すぎるほどに感じてしまい、家族もお手上げ状態であった生きにくい私の感受性を生まれて初めて、それで良いのだと認めてくれた人でもあった。

芸術家が芸術家として生きていくことの難しいこの日本で、世界を回り、日本と世界の両方で着々と名をあげ、実績を積み重ねていた彼は、私には決して追いつけない存在だった。

その彼が死んでしまった。最後に会ったとき、私はにこやかに微笑んで別れただろうか?そんなことが気になる。もう今生では、肉体を持った人間同士としては、会うことはない。会わずとも、どこかでその活躍ぶりを耳にすることもないのだ、ということがこれほど寂しいものだとは想像もしていなかった。

霊界に旅立ったのが、なぜ私でなくて、彼なのだろう。
聞くところによると、彼には10数年一緒に生活した女性がいたという。事情があって入籍はできなかったそうだ。(その事情も大いに想像がつく。)仕事で自分より帰りが遅い彼女のために、自分も忙しいだろうに夕食を作っていたとも聞いた。そんな、お互いにかけがえのない相手がいる彼が先に逝ってしまって、その女性は一人残されて、どんなにか寂しい思いをしているだろうか。

仕事を終えて、夜に誰も待つ人のない家にとぼとぼと帰る道すがら、私が代わりに逝ってあげることができたなら、そのほうがどれだけ世の為、人の為になったことだろうか、とやるせない思いがこみ上げてくる。職業柄、人の死の不条理さを、魂の歴史にとっては意味のあることで、学びだと説いているくせに、感情は頭とは別にめぐってしまう。

半世紀を生きていながら、未だに大切な誰かとうまく心を合わせて生きる術を身につけられない、身勝手で独りよがりな生き方しかできない自分よりも、大切な人を大切に扱える人がなぜ先に霊界に帰らないとならないのだろう。

これは、セッションやデモンストレーションをしていても、日々感じることだ。
そんなことを問うても、意味がないことはわかっているけれども、問いかける気持ちは止められない。

せめて、この世に残っている私にできることは、霊界との架け橋になり続けることだけだ。自分を慰める意味でも、そう思うことしかできない。もし、いつか彼にとってかけがえのなかったはずのその女性と会うことができたなら、彼からのメッセージを伝えることができたらと思う。

そして、祈り続ける。

愛し合う人たちの中で、霊界と人間界にしばしの間別れなくてはならなくなった人たちが、ちゃんと霊界でまた会えることができるように。

そして、こう伝えたい。

たとえ今は別れていたとしても、人生で自分をかけるくらいに大切な相手に出会えたことは、それが恋人であれ、配偶者であれ、子供であれ、ペットであれ、誰であれ、奇跡に近く幸せなのだということを。別れの後には、必ず再会があるのだとうことを。

3月7日初めて高知県高知市で、そして、22日には東京渋谷でトーク&デモンストレーションをやります。ミディアムの澤田紗枝さんとコラボです。鎮魂の意味もこめて、私にできる限りの霊界のスピリットからのメッセージをお伝えしたいと思います。

今日あなたが自分の大切な人を、素直に大切だと相手に表現することのできる日となりますように。

*最新のワークショップ、個人セッションご予約可能日(東京・地方含む)、イベント情報は最新の記事でご確認ください。*

        


コメント

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幸せを呼ぶ猫ちゃん

見るだけで幸せ
この猫ちゃん、知人の知人の猫ちゃんだそうなのですが、修正しているわけではなくて、本当なのだそうです。
あ~、会ってみたい!!

プロフィール

HN:
原レオン
性別:
女性
職業:
ミディアム、鍼灸師、ヒプノセラピスト
自己紹介:
ミディアム、サイキック、ヒプノセラピスト、鍼灸師
神奈川県鎌倉市出身
幼少期より、目には見えない存在を知覚し、通訳、鍼灸師、ヒプノセラピストをへて、英国スピリチュアリズムを基にしたミディアムシップ(霊界との通信)により、亡くなった方やスピリットガイドとの交信、過去生の情報へのアクセスを行う。
東京及び英国にて、S.A.G.B(英国スピリチュアリズム協会)、アーサーフィンドレーカレッジ、スピリチュアリストチャーチ、その他のミディアムのワークショップ等で研鑽。
現在は、個人セッション、ワークショップ、公開霊界通信のデモンストレーション、トークイベント等を通して、霊界の存在、魂のが永遠に存続するということを証明すること、スピリチュアルな学びの実践を広めるために東京を中心に全国で活動している。
ご縁があってお会いする方皆さんに少しでも笑顔になっていただきたいと願っています。
早稲田大学教育学部卒、東京医療専門学校卒

個人セッション(対面、電話、LINE、Zoom、Skype)

☆スピリチュアルリーディング(ミディアムシップ、霊査) 対面 60分 25,000円/ 90分 35,000円 オンライン 60分 22,000円/90分 33,000円 ☆タイムトラベラーライフリーディング 対面、オンラインいずれも 90分 42,000円

ご予約可能なお日にちについては、ブログ記事の最下段をご覧ください。お申込みは、メール、leonhara@gmail.comまで。

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