あなたの笑顔が好きだから...
☆ 人間関係には、『他人』と『他者』
という二つの種類があるのです。
『他者』とは、あなたにとって、
捨てられない関係、
好きなのに嫌いな関係のことです。
もっとちゃんとした言い方をすると、
『他者』とは、「受け入れたいのに
受け入れられない関係」であり、
同時に「受け入れたくないのに、
受け入れなければいけない関係」のことです。
(上記の続き)
多くの人にとって、身近な『他者』は、無理解な親でしょう。(親にとっては、理解不能は子供ともいえます。)
あなたはあなたの母親(か父親)の文句を「受け入れたい」と思っていますが、「受け入れられない」と悩んでいます。
同時に、母親の言っていることを「受け入れたくない」のに、「受け入れなければいけない」と思っているはずです。
言ってしまえば、宙ぶらりんな状態です。
母親の存在を、完全に愛することができるか、完全に憎むことができたら、事態はとても簡単です。
なのに、あなたは「愛したいのに愛することができず」、同時に「愛したくないのに愛さないといけない」と悩むのです。
それはつまり、その人を愛しながら憎んでいるのです。愛するからこそ憎み、憎みながら同時に愛するのです。
そんな存在は、私にはいないと思える人がいたら、その人はとても幸福な人かもしれません。幸福だけど、とても物足りない人生だと思います。
『孤独と不安のレッスン』鴻上尚史
自分が思いの限り、自分の状況を説明して、訴えて、きっと相手もわかってくれていると思っていても、ある日、全然伝わっていなかった、あるいは一部しか伝わっていなかったということは、よくあります。相手が、家族、恋人、友人、職場の関係者、近所の人、いろいろのケースがあるかと思います。
それが、恋人や配偶者ならその瞬間、「別れてほかも人を探したほうがいいのかもしれない。」と思ったり、あるいは配偶者や家族なら、「もうこの先言っても無駄だな」とあきらめるかもしれません。あるいは、「わかるまでごねてやる~!」と息巻くかもしれません。友人ならなんとなく疎遠に徐々になっていくかもしれないし、仕事関係ならこれまたあきらめるか転職を考え始めるかもしれません。
人の感覚というのは、本当に人それぞれです。その人の生きてきた人生の経験、あるいは前世からの経験、思い込みなども入りますから、二人として同じ人はまずいません。その中でも、少しでも感覚が似ていたり、あるいは似ていないけれども、お互いの個性を受け入れ、尊敬しあえる人たち同士が、つながっていくのだと思います。
立場の違いというのもあります。親の立場、子供の立場、社会人としての立場、同じ人の中にもいくつもの立場が混在します。自分の中でも、立ち位置に苦しむことがよくあります。
私が外資のOLから鍼灸師になった時、多くの友人や元同僚、仕事関係者は去っていきました。一つには、ばりばりのビジネス界にいる彼らにとって、一介の鍼灸師と名刺交換しても、おおよそ彼らのビジネスにはメリットがないということもあったと思います。また、自分たちの生活が忙しくて、それどころではないというのもあったと思います。その中で、ごく数人だけが本当の友人として残ってくれました。彼らには今でも感謝しています。
家族でさえも、健康で教養ある良家の子女が、鍼灸師になるということを受け入れられない保守的な考えのもとに、かなりのブーイングでした。親戚に何年も私が鍼灸師になったことを隠していたくらいです。鍼灸師でもある親友の名言に「サオリータ(私の愛称)の家は、鍼灸師という身分は猫以下だからねえ~(当時うちには猫が4匹いた)」というものがあるくらいです。
鍼灸師をしながらマッサージの仕事もしていましたから、夜遅くまで、ホテルや町の小さなマッサージ屋さんで働いていると、女性であるからか、マッサージという言葉でよからぬ考えを起こすのか、見下すのか、傍若無人、失礼な言動をとるお客さん(患者さん)もいました。もし、私がビジネススーツに身を固めて、大手企業の名刺を差し出したなら、その人たちはそんなふるまいはしなかったでしょう。それこそ、世間知らず育ち、さらに職業に貴賤なしと思っていた私には職業によって、対応が違う人たちがいることに心底驚きました。
ミディアム、霊能者になったときは、今度はこの仕事を怪しいと思って、遠巻きにする人たちと、逆にそこから何かのメリットを得ようとやってくる人たちに出会いました。(相談者の方はもちろん別ですよ。)そして、役に立たないとわかると、手のひらを返したように、立ち去って行く人たちもいました。私のような一介の無名のミディアム、霊能者の近くにいても、それこそ何のメリットもありませんが、それでも、何かを求めて、近づいてくる人たちがいることもまた新たな驚きでした。
その代わり、一生懸命自分のメリットには何もならないのに、助けてくださる方々、暖かい励ましの言葉をかけてくださる方々もいらっしゃいました。それは涙が出るほどうれしかったです。
一般の人には見えないものが見える、聞こえる、感じる、というだけで、特に何の取り柄があるわけでもなく、ほかの人と同じように人生に苦悩しているだけなのに、不思議でした。そもそも、霊が見えることは何も特別なことではないのです。それを特別なものだと思うから、間違いが起きてしまうのです。それは、たとえば、絵が生まれつきうまい人、運動神経の良い人と同じで、たまたま霊を感じるという能力がほかの人よりも高いというだけなのです。それと、高邁な精神を持ち、清く正しく生きるということはまた別のことだし、能力だけがあっても、そこに才能と努力がプラスされて開花するかどうかということは、これまた別のことなのです。
話がそれましたが、職業、年齢、性別なんにせよ、同じ考えの人などいなくて、多かれ少なかれ、温度差というのが存在することは、確かです。それゆえに、人は悩み、苦しみ、迷うのだと思います。どれが正しくて、どれが間違っているということではありません。ただ、温度差があるだけ、感じ方が違うだけなのです。
沖縄で春でも、北海道で吹雪なのと同じです。どちらも日本なのです。ただ、経度と緯度が違うだけなのです
でも、今日の言葉のようにきっとその温度差があるからこそ、人生は退屈しないのでしょう。霊界に行ってしまえば、違う波動の人とは基本的に会いませんから、こちらが望まない限り会うことのない人たちかもしれないのです。人間界にいるからこそ、会える人たちともいえます。
GW ですね。家族、恋人、友人などといつも以上に一緒に過ごして、それぞれの考え方の違いを感じることもあるかもしれません。ですが、それを少しでも受け入れて、かつ自分も受け入れてもらって、より良い人間関係を構築できる日々となりますように。
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